ウィリアム皇太子とヘンリー王子、棺の警護に参加
ロンドン(CNN) エリザベス女王の国葬を前に棺(ひつぎ)が公開安置されているロンドン・ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)の大広間で17日、ウィリアム皇太子や弟のヘンリー王子ら8人の孫たちが警護に参加した。
皇太子とヘンリー王子、アン王女の長男ピーター・フィリップス氏と長女ザラ・ティンダル氏、アンドルー王子の長女ベアトリス王女と次女ユージェニー王女、エドワード王子の長女レディ・ルイーズ・ウィンザーと長男セバーン子爵ジェームズが棺を囲んで15分間、警護に立った。
王室の公務から引退しているヘンリー王子はこれまでの行事にモーニングスーツ姿で参列していたが、警護では皇太子らと同じく軍服を着けていた。王室の情報筋によると、チャールズ国王が着用を要請したという。
ベアトリス王女とユージェニー王女は17日、共同で女王に別れの言葉を贈り、その文面を王室が公表した。王女らは「あなたが教えてくれたこと、あなたの思い出をずっと大切にします。今言えるのは、ありがとうの言葉ばかりです」「あなたの孫だったことは、私たちの一生の誇りです」と語り掛けている。
チャールズ国王とウィリアム皇太子はこの日、弔問に並ぶ市民らの前に予告なしで姿を見せた。皇太子が「どのくらい待っているのですか」と声を掛ける場面もあった。
棺が14日に公開安置されてから、議事堂前には長蛇の列ができている。公式発表によると、17日昼の時点で待ち時間は14時間に及んだ。
国王はロンドン警視庁の本部にも出向き、19日の国葬に向けて「史上最大規模」の厳戒態勢を敷く警察と救急当局に感謝の意を表した。
バッキンガム宮殿では18日夜、国葬に駆け付けた各国首脳らを招いて国王主催のレセプションが予定されている。