女王の弔問に並ぶ英国民の思い 最大14.5キロ、12時間待ちも覚悟
ロンドン(CNN) 英ロンドンで、エリザベス女王の弔問を待つ一般市民の長い行列が続いている。
これは普通の行列ではない。象徴的な意味を持つ儀式であり、国家のムードを表す行列として「The Queue(ザ・キュー)」と呼ばれるようになった。
行列は、遺体が安置されたウェストミンスター宮殿からテムズ川の南岸に沿って何キロも続き、大観覧車のロンドン・アイ(2000年のミレニアム記念事業として建設)、ロイヤル・フェスティバル・ホール(エリザベス女王が即位する前年の1951年に開業)、グローブ座(エリザベス1世の時代にさかのぼる)など、歴史を物語る名所を通過。最大で14.5キロに及ぶことを想定して入念な計画が立てられた。
行列に並ぶ人々=14日、英ロンドン/Rasid Necati Aslim/Anadolu Agency/Getty Images
12日に女王のひつぎがウェストミンスター宮殿に安置されると発表された直後から、宮殿前には行列ができ始めた。一般の弔問が始まる2日前だった。
14日午後までには、計画に従って簡易トイレや水飲み場、救護所などがルート沿いに設置され、前方には手荷物預け所が設けられた。