女王の弔問に並ぶ英国民の思い 最大14.5キロ、12時間待ちも覚悟
行列の一番最後には、係員が「行列はここから」と書かれた黒い旗を持って付いていた。
弔問の行列に加わったのは、自分自身の経験のためという人も多かった。タワーブリッジ付近で行列の後方に並んでいた学生のアリス・ヒックソンさんは「特に君主制や王制を支持しているわけではないけれど、歴史的瞬間に加わりたかった」と打ち明けた。
南部の都市ヘイスティングスから来たヘンリ・ヘイラーさん(33)は、行列に並びながら人との交流を楽しんでいた。15日午前5時半にロンドンに到着して行列に加わり、たまたまそこで出会ったカンタベリー大主教に自分が持っていたブドウを差し出して言葉を交わしたといい、「大主教とのちょっとした会話がとてもおかしかった」と振り返った。
女王のひつぎが安置されたウェストミンスター宮殿のウェストミンスターホールは、19日早朝まで24時間の公開が続く。一般の弔問は最後の時間まで続く見通し。
その時までには「ザ・キュー」の行列は、英国史上最長級に達しているかもしれない。ギネス・ワールド・レコーズは15日、最長の行列については記録を取っていないとCNNに語った。