エリザベス女王国葬、英国で2600万人超がテレビ視聴
ロンドン(CNN Business) 英視聴者調査機関BARBによると、19日に営まれたエリザベス女王の国葬をテレビで見た英国の視聴者は、平均で2620万人に上った。
視聴者数は英テレビ史上、最大級となったが、イングランドが優勝した1966年のサッカー・ワールドカップ(W杯)決勝戦には届かなかった。BBCによると、この試合は史上最高の3230万人が視聴した。
BARBはパソコンやスマートフォン、タブレット端末で国葬の中継を見た視聴者に関する統計を週明けに発表する。
BBCによると、約70年前に行われたエリザベス女王の戴冠(たいかん)式は、初めてテレビ視聴者がラジオの視聴者を上回る英テレビ史上初の大型イベントだった。
53年の戴冠式は2000万人以上が視聴。多くの人がパブや近所の家でテレビの周りに集まった。ウェストミンスター寺院に中継用のカメラが設置されたのは初めてだった。
英国の君主の国葬がテレビ中継されたのは19日が初めて。52年にはエリザベス女王の父、国王ジョージ6世の葬列が放送されたが、国葬の様子は放送されなかった。
時代は変わり、英国の人口は急増してテレビを見る手段も多様化した。
イングランドが西ドイツを破った66年のW杯決勝戦は、英国の人口の約59%が視聴した。今回は、女王の国葬をテレビで見た人だけでも55%に上っている。