英エリザベス女王、国葬で最後の別れ
(CNN) 英エリザベス女王の国葬が19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で厳粛な雰囲気の中執り行われた。
ウェストミンスター宮殿内のウェストミンスター・ホールで公開安置されていた女王の棺(ひつぎ)は同日、砲車に乗せられ、海軍兵士に引かれて同寺院に運ばれた。
ウェストミンスター寺院は女王が69年前に戴冠式を、75年前に夫のフィリップ殿下との結婚式をそれぞれ挙行した場所。今回の国葬には新国王チャールズ3世をはじめとするロイヤルファミリーが参列したほか、200人を超える海外の要人が招待された。その中には米国のバイデン大統領や英連邦に属するカナダのトルドー首相も含まれる。
葬儀では英国国教会の高位聖職者らが弔辞を述べた。また約2週間前に就任したトラス英首相は、聖書のヨハネによる福音書の一節を読み上げた。
葬儀の中で聖歌隊や参列者らは複数の讃美歌と英国国歌を合唱。最後はバグパイプによる伝統的な楽曲の独奏で締めくくった。
この後、女王の棺はウェストミンスター寺院を後にし、大勢の人々が沿道に立って見守る中、ハイドパークにあるウェリントン・アーチに向かって行列を行った。
ウェリントン・アーチで棺は車に乗せられ、女王が最後に埋葬されるセント・ジョージ礼拝堂があるウィンザー城へ向かった。
ロンドン中心部からウィンザー城へと続く40キロの道路脇には、女王の棺を一目見ようと、大勢の人々が詰めかけた。