ヒジャブ燃やし髪切り落とす女性 イラン全土で連日の抗議デモ、死者7人に
今回の抗議デモは、その規模や激しさ、女性の権利を訴える性質が際立っている。これほどの規模の抗議運動は、政府がガス料金を値上げした2019年のデモ以来、3年ぶりだった。
クルディスタン州で17日に営まれたアニミさんの葬儀から始まったデモは、イラン全土に広がり、デモ鎮圧を図る治安部隊との衝突につながった。
イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は21日、イラン・イラク戦争(1980~88年)を記念して退役軍人や軍司令官を前に演説を行ったが、抗議デモには言及しなかった。
政府系のファルス通信によると、西部の都市ケルマンシャーの検察は、20日の「暴動」で2人が死亡したと発表した。 国営イラン通信は、南西部ファルス州の州都シラーズの抗議デモで警察「助手」1人が死亡し、4人が負傷したと伝えた。
イランの人権侵害を監視するクルド人権団体によると、20日の抗議デモでは23歳と16歳の参加者が射殺され、今回のデモによる死者は7人になった。