プーチン氏の核の威嚇、「はったりと思わず」 ゼレンスキー氏
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻で核兵器の使用を示唆して威嚇していることについて、「現実になるかもしれない」との見方を示した。
ゼレンスキー氏は25日に放送された米CBSの番組の中で、「もしかしたら、昨日は、はったりだったのかもしれない。今は、現実になるかもしれない。彼がはったりを言っているとは思わない」と語った。
プーチン氏は21日、国民に向けた演説で、軍事活動の強化を発表していた。プーチン氏は失速するウクライナでの軍事作戦を立て直そうとしている。
プーチン氏は招集する兵士の数を増やすと発表。ロシアのショイグ国防相はその後、ウクライナ侵攻に参戦させるため予備役30万人を招集すると明らかにした。予備役の招集は反発を招き、ロシア国内で激しい抗議デモが起きている。
プーチン氏は核兵器使用の可能性に言及し、核兵器を使ってロシアを脅迫しようとするものは、そうした脅迫が自身に跳ね返ってくる可能性があることを知るべきだと指摘した。
ゼレンスキー氏はプーチン氏の先週の発言を受けて、ロシアがウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を占拠していることを利用しようとしていると述べた。
ゼレンスキー氏は「彼は全世界を脅したい。核による脅迫はその最初の一歩だ」と述べ、そうした脅しを封じ込めるためにプーチン氏に圧力を加え続ける必要があると指摘した。