プーチン大統領、戦時の取り締まり強化の修正案に署名
(CNN) ロシアのプーチン大統領がさまざまな犯罪に対する戦時中の処罰を厳格化する刑法修正案に署名した。
ロシア政府が24日に発表した修正によれば、戦時や武力紛争時、戦闘活動中に上官の指示に従うことを拒否したり、軍や戦闘活動への参加を拒んだりした場合には最長で10年の禁錮刑を科される可能性がある。
クレムリン(ロシア大統領府)の声明によれば、連邦法には、戒厳令時や戦時、武力紛争時、戦闘活動中に自発的な降伏を行ったり略奪を行ったりした軍人に対する刑事責任も導入された。
特に重大な犯罪で禁錮刑を科された人物については刑期の少なくとも3分の2が経過した後でなければ、強制労働やその他の軽い刑罰に切り替えることができなくなった。
プーチン氏はまた、国防における国家契約の違反を罰する法律にも署名した。特に違反によって契約額の少なくとも5%、少なくとも500万ルーブル(約1200万円)の損害を国家に与えた場合、契約を履行しなかった場合と同様に罰するという。
違反行為を自発的に排除した場合には処罰を免れることができるという。
ウクライナ軍の反転攻勢の成功を受けて、プーチン氏やロシア当局は、軍備の強化と、国内の反対勢力の取り締まりへ向けた一連の取り組みを実施している。