元大使も座り込み、相次ぐ銀行襲撃 経済危機で国民が窮状に レバノン

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銀行前でフェンス越しに訴える預金者ら=9月26日、レバノン・ベイルート /Marwan Naamani/picture alliance/Getty Images

銀行前でフェンス越しに訴える預金者ら=9月26日、レバノン・ベイルート /Marwan Naamani/picture alliance/Getty Images

(CNN) レバノンの首都ベイルートの銀行前で4日、各国大使を歴任した男性が預金の引き出しを求めて座り込みを行った。同国ではこの日、各地の銀行の4支店で、払い戻しを要求する預金者の襲撃が相次いだ。

座り込みを展開したジョージ・サイアムさんは駐カタール、トルコ、ブラジル、アラブ首長国連邦(UAE)大使を歴任し、現在は駐レバノン・アイルランド名誉領事を務める。

妻のゴルダ・サイアムさんによると、座り込みを始めたのは、この銀行の支店で毎月引き出している金額の引き出しを拒まれたためだった。

ゴルダさんは「自分たちのお金のために懇願する必要はない」と話し、夫は武器は持っておらず平静だと言い添えた。

サイアムさんは先月、玩具の銃で銀行に押し入った女性に支持を表明し、「この女性は英雄だ」とツイートしていた。

レバノンではベッカー渓谷とティールでも4日、男性2人がそれぞれ自分の預金の返還を求めて銀行に押し入った。相次ぐ襲撃事件は、経済が混迷する中で国民の生活が窮状に陥っていることを物語る。男性2人は銃を使って人質を取った。

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