武装した男がベイルートの銀行で人質取り立てこもり、凍結口座の解除要求
(CNN) レバノンの国営通信NNAによると、11日、首都ベイルートの繁華街にある銀行で武装した男が従業員と顧客を人質に取って立てこもり、凍結された口座の解除を要求した。
治安部隊の匿名情報筋によると、男は数時間にわたる立てこもりの末、口座預金の一部を受け取った後降伏した。
NNAによると、降伏の条件として男には凍結預金21万ドル(約2800万円)のうち3万ドルの返却が約束されたという。
男は父親の手術のために預金が必要だとして、銀行に火をつけて人質を全員殺すと脅していた。ソーシャルメディアには、銀行内部で攻撃用ライフルを振り回しながら「私の金を返せ! 時間があまりない」と叫ぶ動画が投稿されていた。
事件はレバノンの金融崩壊により預金者が絶望的な状況に陥っていることを物語っている。銀行の前に集まった群衆は犯人に預金を渡すよう銀行に要求し、犯人を支持する人々は反政府スローガンを叫んだ。降伏した犯人は支持者に手を振った。