コレラの流行が再燃 危機の連鎖、抗議デモ続くハイチ
国内の病院は燃料不足に見舞われ、発電機が使えなくなって閉鎖や医療供給態勢の縮小を強いられる病院が相次いだ。
ハイチ保健省は2日、コレラのため8人がポルトープランスで死亡したと述べ、感染防止に努めるとともに、感染源の特定に当たっていると説明した。
特に安全な飲み水が不足している地域や、衛生状態が良くない地域の住民はコレラ感染の恐れがある。
デモが行われる中、炎が上がるバリケード前を通る男性=3日、ハイチ・ポルトープランス/Ralph Tedy Erol/Reuters
ハイチは大地震発生後の2010年にも、国連平和維持活動(PKO)部隊のキャンプから市民の間にコレラ感染が広がった。この流行による症例は80万例に上り、少なくとも1万人が死亡した。
その後、全国的な公衆衛生対策が奏功し、今年に入るまではコレラはほぼ根絶に近付いていた。