ウクライナ軍、2週間で120集落を奪還 軍幹部
(CNN) ウクライナ軍高官は、同軍が東部ハルキウ州、北東部ドネツク州、南部ヘルソン州で前進する中、過去2週間で約120の集落を奪還したと発表した。
ウクライナ軍参謀本部の幹部オレクシー・フロモウ氏は、先月21日以来ウクライナ軍は北東部で55キロ前進し、「93の集落を奪還して2400平方キロメートル超を支配下に置いた」と述べた。
フロモウ氏はハルキウ州での先月21日以前の戦果に言及したとみられる。ただ、戦果が確認されたのはその後だ。
「ヘルソン方面では敵はウクライナ軍の前進を阻み、失われた陣地を回復するために予備軍を犠牲にして反撃を試みている。ウクライナ軍は今月1日以降、29の集落を奪還した」とフロモウ氏は述べた。
また、同氏によるとロシア軍はイラン製の無人攻撃機の使用を強化した。「先月30日以降、敵は軍事施設、民間インフラ、部隊拠点への攻撃で無人攻撃機46機を使い、そのうち24機は破壊された」と説明した。ロシアは計86機の無人攻撃機を使用したという。
ウクライナ軍参謀本部は6日、ロシア軍がドネツク州で「攻撃的な行動」を試み続け、20回超のロケット弾攻撃を行ったと明らかにした。ドネツク州とザポリージャ州の集落が被害を受けたが、バフムート地域とドネツク州の他の地域でのロシア軍の前進の試みは失敗したという。
参謀本部によると、ウクライナ空軍は6日に11回の空爆を行ったが、ヘルソン州での攻防の状況については詳細を明らかにしなかった。
衛星画像ではロシア軍はドニプロ川沿いのベセレとノバカホフカの付近で防御態勢を固めている模様だ。