ザポリージャ市にロシアのミサイル攻撃、犠牲者なし
(CNN) ウクライナ南東部ザポリージャ市と同市郊外が11日夜から12日にかけ、ロシアのミサイル攻撃を受けた。ザポリージャ州軍政当局のトップが明らかにした。
ザポリージャ軍政当局トップのオレクサンドル・スタルク氏によると、約7発のS300ミサイルが発射された。「幸いなことに犠牲者は出なかった」としている。
この攻撃でザポリージャ市に近い村の住宅が損壊し、救助隊が瓦礫(がれき)の中から3人を救出したという。
ウクライナ空軍のSNS「テレグラム」への投稿によると、ザポリージャ州に隣接するミコライウ州でも12日、空軍の防空システムが同州への攻撃に使われていたイラン製無人機「シャヘド136」を9機撃墜した。
ザポリージャへの攻撃に先立ち11日、ロシアはウクライナの複数の州にミサイル攻撃を仕掛けていた。ウクライナのインフラを狙った激しい攻撃は2日連続だった。
ザポリージャ市はウクライナが支配する街だが、ロシア軍の占領するザポリージャ州に位置する。前線からそれほど離れておらず、国際社会が状況を注視するザポリージャ原発にも近い。同州はロシアのプーチン大統領が国際法違反の併合に踏み切った4地域のうちの一つ。