ザポリージャ原発、再び外部電源喪失 ディーゼル発電機に切り替え

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ザポリージャ原子力発電所/Alexander Ermochenko/Reuters

ザポリージャ原子力発電所/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は12日、ロシアの支配下にあるザポリージャ原子力発電所が再び外部電源を喪失し、発電機に切り替えたとツイッターで明らかにした。外部電源の喪失は5日間で2度目。

グロッシ氏は「大変憂慮すべき事態だ」としている。

グロッシ氏によると、現地のチームから12日午前、同原発がすべての外部電源を喪失したとの報告があった。

現在は予備の発電機で電力を供給している状況だといい、「度重なる外部電源の喪失は大変憂慮すべき事態であり、原発周辺に安全保護区域を設ける緊急の必要性を浮き彫りにしている」と訴えた。

ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムもテレグラムでの声明で、同原発が発電機の電力に依存していることを確認し、付近の変電所へのロケット攻撃が原因だと指摘した。

同社によると、12日午前8時59分、ドニプロペトロウスク州にある変電所がロシア軍のロケット攻撃で損傷。その結果、750キロボルトの高圧送電線が切断され、ザポリージャ原発は完全に電源を失った。

これを受け、ディーゼル発電機が自動的に稼働した。エネルゴアトムは追加のディーゼル燃料を同原発に送ったものの、午前10時の時点でロシア側は同社の車列の通行を許可していない。

グロッシ氏は11日、ロシアのプーチン大統領と会談し、原発周辺に「保護区域」を設置するよう求めていた。

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