ウクライナ、多連装ロケットシステムや火砲を優先して希望
(CNN) ロシアからの侵攻を受けているウクライナが供与を希望している兵器リストのうち最優先に挙げられているものは、多連装ロケットシステム(MLRS)や火砲、防空システムだったことがわかった。米国のオースティン国防長官が12日にベルギー首都ブリュッセルで開催したウクライナの防衛に関する会合の資料から明らかになった。
会合には各国の国防相が参加。兵器の必要性や、ロシアによる侵攻が続くウクライナをどのように軍事的に支援するのかについて協議した。
ウクライナが必要としているのは、北大西洋条約機構(NATO)の水準のMLRSと弾薬だという。ウクライナ政府はより多くの牽引(けんいん)式榴弾(りゅうだん)砲や自走榴弾砲を求めているほか、155ミリ、152ミリ、122ミリの砲弾を追加で大量に要求している。
防空システムについては、ウクライナが現在使用している「S300」や「SA11」のミサイルを求めている。資料によれば、ウクライナは欧米諸国のような多層防空システムへの移行や、追加の欧米式のシステムや旧ソ連時代の短距離防空システムが必要だという。
ウクライナはこれまでも防空システムを要請していたが、ロシアがイラン製ドローン(無人機)の使用を増やしていることから、防空システムの必要性はより高まっている。