保有の対空兵器、必要分のわずか10% ウクライナ大統領
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は15日までに、ロシアによるミサイル攻撃などが連日続くなか、ウクライナが保持している防空システムは本来必要とされる水準のうちのわずか10%にとどまっていることを明かした。
欧州評議会議員会議へのオンライン演説で述べた。その上で西側諸国に対しより多くの防空兵器の供与を改めて促した。「我々は多数の装備品やミサイルを持つ大国と戦っている」とも主張した。
ロシアは最近、軍事侵攻に今年2月踏み切って以降、最大級ともされるミサイルや自爆攻撃用ドローン(無人機)の攻撃を仕掛けている。
この大規模攻撃の発生を受け、欧米諸国はウクライナへの防空システム供与を強める構えを示している。
米国のオースティン国防長官はブリュッセルで最近開かれた北大西洋条約機構(NATO)の国防相会議後の記者会見で、スペインがウクライナ側の要請に応じ地対空ミサイル「ホーク」の追加提供を申し出たと発表した。
長官は、米国による地対空ミサイルシステム「NASAMS(ネイサムス)」やドイツによる空対空ミサイル「IRIS―T」の引き渡しにも言及した。
フランスも防空システムを譲渡する方針を示している。