プラケースに12歳少女の切断遺体、女を殺人容疑で逮捕 パリ
パリ(CNN) パリ市内で先週、学校帰りの少女が行方不明になり、プラスチックケースに詰め込まれた切断遺体が見つかった。警察は、少女を連れ去ったとみられる女(24)を殺人などの疑いで逮捕した。
少女は14日午後3時すぎ、自宅アパートの入り口に設置された防犯カメラの映像を最後に姿を消した。この時、少女と一緒にいた女は午後5時ごろ、一人で大きな荷物を持って出て行った。
約3時間後に少女の父親が捜索願を出した。同日午後11時すぎ、アパートの外の共有スペースで、遺体の入ったキャスター付きのケースが見つかった。
当局は17日、未成年者の殺害と拷問や残虐行為をともなう強姦、遺体隠匿の犯罪として正式に捜査を開始した。
司法解剖では、少女が首を圧迫され、窒息して心肺停止に陥ったことを示す所見が認められた。ほかにも顔や背中に多数の傷があり、首にも大きな切り傷を負っていたが、これは直接の死因ではないと考えられる。性的外傷の痕跡はみられず、両足の裏に赤で「0」「1」と書かれていた。
容疑者の女は15日夜、パリ北西の郊外で身柄を拘束された。調べに対する供述は二転三転していたが、少女が住むアパートの同じ区画にある自身の姉妹宅に少女を連れ込み、シャワーを浴びさせてから性的暴行を加えるなどして死なせたこと、遺体をケースの中に隠したことを認めた。
容疑者の知り合いの男(43)も拘束された。男は荷物を持った容疑者をパリ郊外にある自身の住まいへ移動させ、さらにタクシーで市内に戻るよう手配したことを認めているという。