ウクライナの風力発電9割破壊、ロシアの侵攻以降 外務次官
(CNN) ウクライナのジェパル外務次官は23日、同国の再生可能エネルギーのインフラがロシアによる侵攻で大きく破壊されたと報告した。風力発電のインフラは9割、太陽光発電のインフラは4~5割が破壊されたという。
ジェパル氏はツイッターへの投稿で「ロシアはウクライナ国民を脅し続け、我が国にエネルギー危機を作りだそうとしている」と述べ、支援国にウクライナの防空支援を呼びかけた。
ウクライナのエネルギー商社TEKによると、2021年の同国のエネルギー消費のうち太陽光と風力は7%を占めていた。戒厳令が敷かれているため、エネルギー省は現在の内訳を明らかにしていない。
ウクライナ当局は、郊外地域を狙うロシアのドローン(無人機)や巡航ミサイルによる攻撃は、重要なインフラ施設を狙う入念な計画に基づくものとみている。冬が近づく中、ロシア軍は地熱発電所や変電所、パイプラインを攻撃することで、ウクライナ国民の電力や水、インターネットへのアクセスに直接的な影響を及ぼしている。
ティモシェンコ大統領府副長官によると、22日だけで、契約者150万人以上が停電に見舞われた。