ウクライナ首都、「完全停電」回避で厳しい電力制限実施へ
(CNN) ウクライナのエネルギー当局は「完全停電」を避けるため、首都キーウ(キエフ)で「前例のない」緊急の電力供給制限を実施する。市当局が27日にSNS「テレグラム」で発表した。
ロシア軍が夜間にウクライナのエネルギー施設を攻撃し、キーウとその周辺地域が「消費電力の30%が不足」する事態に陥ったことを受けての措置だ。
「ウクライナの首都と中部地域の完全停電を防ぐため、国営電力会社ウクレネルゴは前例のない緊急制限を導入する。昨日発表された停電スケジュールは、もはや意味をなさない。残念ながら今後数日間、これまでより厳しく長い停電が実施される」と説明した。
また、住民には特に朝と夜に電気を「控えめに」使うよう、企業に対してはオフィスやレストラン、ショッピングセンターの外側の電気を消すよう呼びかけた。
ウクライナ国家非常事態局は「インフラ施設」を標的とする攻撃はイラン製ドローン(無人機)によるものだと説明。ウクライナ政府は、冬に向けて気温が下がる中で生活をより困難なものにしようとロシアが重要なインフラを破壊していると指摘した。