プーチン氏、穀物輸出合意は「終わらず」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は31日、黒海の港湾から穀物の輸出を行うというウクライナとの合意について、一時停止をしているものの、終了したわけではないと述べた。
プーチン氏は、ロシア南部ソチで行われた、アルメニアとアゼルバイジャンとの首脳会談後の記者会見で語った。ロシアが穀物輸出の合意を停止するとの決断を下したことについては、脅威が生じたためとした。
ロシアは10月29日、国連が仲介した穀物輸出の合意を停止すると発表した。
ロシア政府は合意停止の発表の前には、ウクライナがクリミア半島でドローン(無人機)による攻撃を行ったと非難していた。ウクライナ政府は、架空のテロ攻撃をでっち上げ、穀物輸出の合意を脅迫に使っているとして、ロシアを批判した。
プーチン氏は「ウクライナの領土からの穀物輸出のすべてのプロセスは、最貧国の利益を確保するという名目のもとに行われた。そして、我々は、まさしく最貧国の利益のために、これを実施した」と述べた。