親ロ派高官、ロシア軍がドニプロ川東岸へ撤退と主張 現地で混乱

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(Observafr/Twitter)

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(CNN) ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ南部ヘルソン州で、ロシアに任命された高官がロシア軍はドニプロ川東岸に撤退する「可能性が高い」と発言し、現地の情勢に不透明感が出ている。

州行政当局の幹部キリル・ストレムソフ氏は3日、ロシアテレビの取材に対し、「われわれの軍はヘルソン州の東岸地域に撤退する可能性が高い」と述べた。

ただ、撤退のスケジュールについては明らかにしなかった。ドニプロ川西岸のロシア軍が撤退に向けた実質的な動きをしている兆候もなく、ストレムソフ氏の発言を受け混乱が広がっている。

ヘルソン市の住民はCNNに対し、自分たちの知る限りロシア軍の大規模撤退は行われていないものの、ロシア軍の間に通常と異なる動きがあると説明。市内の一部の検問所が撤去されたと明らかにした。

地元議会の幹部ユーリ・ソボレウスキー氏はCNNに対し、前線により近い北方や西方の集落では一部の検問所からロシア人が撤退したと述べ、ヘルソン市内でも検問所が減少していることを確認した。

ソボレウスキー氏は軍撤退の可能性に触れた一連の発言について、大規模な撤退の動きは見られないことから、「わな」だろうとの見方を示している。

ヘルソンからの3日の動画では、主要行政庁舎の建物にはためいていたロシア国旗がなくなっている。この動画についてはソボレウスキー氏も確認した。

一方、現地のロシア人記者は、ヘルソンを車で回ったがこれは「組織的な現象」ではなく、他の行政庁舎や教育機関では依然としてロシア国旗が掲揚されていると指摘した。

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