ロシア、ウクライナとの交渉に前向き ただし現時点ではなく
(CNN) ロシアのペスコフ大統領報道官は7日、ロシアはウクライナとの交渉に前向きではあるものの、現在はそのタイミングではないと述べた。
ペスコフ氏は記者団に対し、「我々は、ロシア側が交渉を通じて、その目標を達成することに前向きだと繰り返し述べている」と語った。ただ、ロシアは現時点ではそのような機会を目にしていないとし、理由として、ウクライナ側による、あらゆる交渉を継続しないとの法令を挙げた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は10月、ロシアのプーチン大統領との交渉の可能性を正式に否定する法令に署名した。ロシアがウクライナの4つの州を違法に「併合」したことへの対抗措置だった。
ゼレンスキー氏は法令に署名する前の9月に、「ロシアは、ウクライナの領土を占領していると認める用意ができていない。これは、実質的な会話が行えないことを意味する」と述べていた。
米紙ワシントン・ポストは先ごろ、米当局者が非公式にウクライナ政府に対して、ロシアとの交渉に前向きな姿勢を示すよう呼び掛けていると報じた。これは、短期的な解決のためではなく、西側諸国からの戦争への支援を維持するための政治的な動きだという。CNNはワシントン・ポスト紙の報道内容について確認できていない。