ロシア軍、占領下のヘルソン州で民間人への強制捜索を強化 州都で戦闘の可能性も
同センターが把握するところによると、数十件の拘束がここ数日で行われた。ウクライナ軍が反攻を強化する中、民間人に対して「可能であれば」占領地域から退去するよう、同センターは呼び掛けている。
ヘルソン州はロシアが国際法に違反してウクライナからの併合を宣言した4州のうちの1州。住民からの報告によると、路上には軍隊の姿がより多く見られるようになっている。ヘルソン市に住む女性は6日、CNNの取材に第三者を通じて答え、ロシア軍の兵士らについて、占領した村々で住民に対し一段と攻撃的に振る舞うようになっていると明らかにした。
CNNは安全上の理由からヘルソン州の住民の身元を明かしていない。ヘルソン市自体は「かなり静か」だが、「時折、夜に自動小銃の銃声が聞こえることもある」と上記の女性は語った。市内には外出禁止令が敷かれており、夜に出歩く人はいないという。
また女性によると市内の複数の検問所は撤去され、市の入り口にある唯一の検問所で書類や車内の検査が行われている。公共交通機関のミニバスの場合は、車内に占領者が入ってくる。携帯電話をチェックしたり、男性に対してタトゥー(入れ墨)を確認させるよう迫ることもあるという。
大半の兵士は30歳過ぎとみられるが、18~20歳くらいの若い兵士も増えてきたと、この女性は述べた。