ミサイル着弾、「究極的な責任はロシアに」 ポーランド駐NATO大使
(CNN) ポーランドに15日にミサイルが着弾し2人が死亡した件で、同国のザットコウスキー駐北大西洋条約機構(NATO)大使は16日、「究極的な責任はロシアにある」との認識を示した。
ザットコウスキー氏はCNNに対し、ロシアがウクライナ侵攻や民間インフラを攻撃する戦争犯罪に及んでいなければ、このような事態は起きなかっただろうと指摘した。
ポーランド国民はどう感じているかとの質問には、「一定の不安があるのは理解できる」とした上で、当局は国民を安心させるために力を尽くしていると述べた。
一方、ロシアのネベンジャ国連大使は同日、こうした主張を拒絶した。
米ニューヨークの国連安保理会合で発言したネベンジャ氏は「我々はとうの昔に、どんな状況でも事実や常識に反して、あらゆることの責任をロシアに負わせようとするあなた方の試みに驚かなくなっている」と述べた。
ポーランドやNATOの指導者は着弾したミサイルについて、ウクライナ軍がロシアの攻撃に対する防衛のため発射した可能性が高く、故意ではないとの見方を示している。
今回の紛争でNATO加盟国が直接攻撃を受けるのは初めて。NATOのストルテンベルグ事務総長も、ウクライナに対する違法な戦争を続けるロシアが「究極的な責任」を負うとしている。