「息子の死、何によっても埋めがたい」 プーチン氏が兵士の母親と面会
(CNN) ロシアのプーチン大統領は25日、「母の日」を前に、ウクライナで戦うロシア兵の母親らと面会した。
首都モスクワ郊外の公邸で母親らと話をしたプーチン氏は、自分は子どもを失った人たちの痛みを分かち合っていると発言。「フェイクニュース」や「うそ」を信用してはならないとも訴えた。
そのうえで「息子の死、子どもの死は何によっても埋め合わせできないことを我々は理解している」と述べた。
また「人生はテレビのスクリーンの映像やインターネットの情報よりも複雑で多様だ」とし、テレビやネットの情報は何一つ信用できないと主張。「多くのフェイクや欺まん、うそが存在する。情報攻撃も多い」とした。
一部の要員と電話で話をしたことも明らかにし、こうした兵士を前線の「英雄」と呼んだ。
ウクライナで死傷したロシア兵の正確な人数については、ロシア大統領府内の数人以外には分かっていない。米国と北大西洋条約機構(NATO)の推計値はロシア国防省の数値よりも大幅に多く、米国防総省は8月、ロシアの死傷者数は8万人に上るとの見方を示していた。
兵士支援で最も有名な団体の一つである「母と妻の協議会」は25日、テレグラムへの投稿で、今回の会合に招かれていないことを明らかにした。