戦闘参加の女性の体に合う軍服調製に奮闘、ウクライナ人男女
ウクライナ・キーウ(CNN) ロシア軍の侵略への抗戦が続き女性も最前線の戦いに加わっているウクライナで、大きすぎるものが目立つ配給の軍服などを女性の体に合うよう調製する作業に奮闘している男女2人がいる。
最近は、連絡があった妊娠中の女性の狙撃手が求めていた軍服を完成させてもいた。妊婦の兵士の事情をくんだ初めての特製の軍服だった。
2人はロシア侵攻が起きる前、テレビ記者として働いていた。今はウクライナ軍に従軍する女性が戦線などでの生活をしのぐ上で必要不可欠な物資を調達する非政府機関「同胞」の業務に注力している。
活動のきっかけは、2人のうち男性の姉妹が今年2月24日、前線に送り込まれたことだった。ロシア軍の侵攻が始まった日だった。
男性は「彼女は軍服や下着を受け取った。全てが男性用だった」と指摘。その後、軍務に参じた女性兵士に合うようなより小さい軍靴、より軽い防弾チョッキや衛生用品が不足していることがわかった。
この内情を知った2人は、女性兵士を助けるためウクライナ軍とは関係なく、民間企業の献金、慈善基金やクラウドファンディングに頼り、必要な物資の供給作業を開始。女性用の戦闘服など一部の特製品は北東部ハルキウ州にある工場が2人のブランド名で作ることに同意していた。妊娠中の女性用の軍服も含まれていた。
防弾チョッキ、ヘルメットや軍靴などの軍用品はスウェーデン、マケドニアやトルコなどの企業から届いている。ただ、2人は本格的な冬季の到来前に寝袋や暖を取るのに必要な衣類などの確保に手間取っていると訴えた。