戦闘参加の女性の体に合う軍服調製に奮闘、ウクライナ人男女
これまで100万米ドル相当の装備を女性に届け、恩恵を受けた人数は少なくとも3000人に達するという。
ウクライナ国防省によると、同国軍に従軍する女性は今月13日の時点で約3万8000人。
男性は同僚の女性と進める作業について、政府を助けるのが目的と主張。活動の拠点にはクラウドファンディングで得た資金や寄付金などで支払った救援物質があふれかえっていると述べた。
男性は体に障害を抱えているため従軍がかなわなかった。自らの姉妹、父親や義理の兄弟が戦線に参じているため、悲嘆の念にかられていることも告白した。「男として姉妹などが出動した現場に自身が臨めないことを理解するのは困難だった」との気持ちも吐露した。
それだけに家族だけでなく、ウクライナ軍全体を手助けするため全力を尽くしていると述べた。
2人の活動拠点に21歳の女性兵士が軍服やほかの装備を受け取るため姿を見せた。美術学校の卒業生だが今年3月にウクライナ軍に入隊。現在は諜報(ちょうほう)部門に配属されている。
「3サイズも大きいような衣服を着込むことに飽きあきしていたことを理解している2人などの存在は非常に貴重」と感謝した。「ヘルメットもなく、防弾チョッキも古く、トラックスーツとスニーカーを使っていた」と振り返り、女性用の軍服などを得た現在は「人間らしい気持ちになっている」と喜んだ。
「同胞」はウクライナ軍の心理学的な問題の対応班と協力し、戦闘任務に就く女性が相談できる態勢づくりにも努めている。