ウクライナへのミサイル攻撃、1週間ほぼなしの「異変」

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対戦車用の障害物が置かれたウクライナ首都キーウ(キエフ)の風景/Efrem Lukatsky/AP

対戦車用の障害物が置かれたウクライナ首都キーウ(キエフ)の風景/Efrem Lukatsky/AP

(CNN) ウクライナ空軍の報道担当者は2日、ロシア軍による首都キーウや州都などへのミサイルやドローン(無人機)攻撃が過去1週間ほぼ途絶えている珍しい状態が続いていると報告した。

大きな被害が生じたミサイル攻撃などは先月23日以降、記録されていないとした。同日には約70発の空中発射の巡航ミサイルがウクライナ全土の標的を襲っていた。

同報道担当者は地元テレビの取材に、ロシア軍がイランから調達した攻撃型ドローン「シャヘド」を使い尽くしたことが一因の可能性があると指摘。

注文して受け取っていた分を既に使い切ったとし、「追加分として1700機かそこらを新たに発注した懸念が出ている」とも述べた。

電力関連インフラへのミサイル攻撃などは激減しているものの、ウクライナの国営電力企業「ウクルエネルゴ」は損傷した施設の再稼働に苦労している。

首都があるキーウ州のクレバ知事は2日、州内での緊急停電は続いたと説明。電力網への過大な負荷が緊急停電につながると警告した。

キーウのクリチコ市長も同日、新たな攻撃への準備をし、緊急対応措置を講じていると述べた。重要インフラへの新たな攻撃が起き、給電が完全に止まっても、一部の小売りチェーン、市場、店舗やショッピングモールを営業させるための対策を取っているとSNS上で報告した。

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