ウクライナがロシア国内の空軍基地2カ所に「ドローン攻撃」 ロ国防省発表
(CNN) ロシア国防省は、ウクライナ軍が5日午前、ロシア国内の空軍基地2カ所に対してドローン(無人機)を使った攻撃を実施したと発表した。
国防省は国営RIAノーボスチ通信を通じた声明で、サラトフ、リャザン両州で攻撃が実施されたが、防空システムによって迎撃されたと明らかにした。
声明によると、ウクライナ政府はロシアの長距離航空機を無力化するため、リャザン州のディアギレボ空軍基地とサラトフ州のエンゲルス空軍基地をソ連製ドローンで攻撃しようと試みた。ロシア航空宇宙軍の防空システムが低空飛行するこれらのドローン3機を迎撃したという。この攻撃でロシア兵3人が死亡、4人が負傷したとしている。
基地にドローンの残骸が落下し爆発した結果、航空機2機の表面がわずかに損傷したとも明らかにした。
ウクライナはどちらの基地についても攻撃したことを確認していない。最近の衛星画像には、サラトフ州のエンゲルス空軍基地にいる多数の戦略爆撃機が写っている。
CNNがエンゲルス市で撮影されたものと確認した監視カメラの映像には、爆発の光が空を照らす様子が写っているように見える。時刻は5日午前6時ごろ。
エンゲルス市は西部サラトフ州にあるボルガ川沿いの街で、首都モスクワの南東800キロあまりに位置する。監視カメラの映像はSNS上で共有されたもので、戦略爆撃機の拠点となっているエンゲルス空軍基地から6キロ弱離れた場所で撮影された。