EUがロシア産原油に上限価格、1バレル=60ドルで合意
(CNN) 欧州連合(EU)は2日、ロシア産原油の取引に設ける上限価格を1バレル=60ドル(約8040円)の水準にすることを承認した。この問題の経緯に通じるEU当局者がCNNの取材に明らかにした。
EUの行政執行を担う欧州委員会のフォンデアライエン委員長は2日、EUと主要7カ国(G7)の他の構成国は今月5日から海上輸送分のロシア産原油を対象に「全面的な輸入禁止措置」を講じるだろうとも述べていた。
同委員長はSNS上に載せたビデオ声明で、上限価格の設定には三つの目的があると説明。一つはロシアに対する制裁強化、二つ目はロシアの歳入源をさらにしぼませることとした。
三つ目は、世界的なエネルギー市場の安定化と指摘。上限価格は発展途上国や新興国に直接的な恩恵を与えると主張し、市場の動向に対応し時間と共に調整できるとも説いた。