ロシア空軍基地攻撃、ウクライナの新型ドローン開発に注目集まる

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監視カメラが捉えたエンゲルス市でのものとみられる爆発の様子/From Twitter

監視カメラが捉えたエンゲルス市でのものとみられる爆発の様子/From Twitter

(CNN) ロシアの空軍基地2カ所で5日に発生した爆発を受け、ウクライナによる長距離戦闘ドローン(無人機)開発の取り組みに注目が集まっている。

ロシア国防省は今回の攻撃について、ウクライナのドローンによって実施されたと説明。ロシアの防空システムがドローンを撃墜したとも主張した。衛星画像や写真からは、リャザン州の基地にいるロシア軍機に一定の被害が出たことがうかがえる。

ウクライナ国防省は一連の爆発について公式にコメントしておらず、ウクライナ政府は長距離攻撃ドローンが保有兵器に加わったことを認めていない。

ただ、国営兵器メーカーのウクロボロンプロムはここ数週間、新型長距離ドローンの完成が近いと複数回示唆していた。

ウクロボロンプロムは10月、フェイスブックにドローンの構造の一部とみられる画像を投稿。「航続距離は1000キロで、戦闘部分の重量は75キロになる。最後の仕上げを行っている」との説明を添えた。

1カ月後の11月24日には別の投稿を行い、「無人機(UAV)の試験が次段階に入った。参謀総長のために電子戦の環境下での飛行試験の準備をしている」と述べた。

さらに今月3日には、同社の広報がウクライナのテレビに対して「様々な段階の試験が成功裏に完了した」と明らかにしたと、国営通信社ウクルインフォルムが伝えた。

広報は「ウクライナ軍参謀総長の指示に従い、電子戦妨害環境を含む試験段階に移行しつつある」とも語ったという。

ただ、このドローンの配備準備が整うか、あるいはロシアで発生した5日の爆発に使われたことを示す公的な情報はない。

ロシア国防省によると、今回攻撃を受けた2基地は国境から数百キロ内側に入った場所にあり、ウクライナが保有を明言しているドローンでは届かないという。ドローンの残骸を捉えた映像や画像は公表されていない。

ロシアの首都モスクワから800キロあまりに位置する西部エンゲルスでは、5日午前6時ごろ、監視カメラが爆発の光で空が明るくなった様子を捉えていたもようだ。

この都市には戦略爆撃機の拠点であるエンゲルス空軍基地がある。監視カメラの映像が撮影された場所から基地までの距離は約6キロ。

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