国連女性委からイランを除外、米の提案に29カ国が賛成
(CNN) 国連経済社会理事会は14日、国連女性の地位委員会からイランを除外した。イランでは、22歳のマフサ・アミニさんが道徳警察に逮捕された後に死亡したことを受けて大規模な抗議デモが行われている。
米国の決議案に29カ国が賛成した。決議案は、2022年から26年までの任期の残りについて、イランを即座に委員会から除外することを求めていた。
8カ国が反対し、16カ国が棄権した。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は国連経済社会理事会で、女性や活動家から国連に対して支援を求める声が出ているとし、同委員会からイランを除外するよう要請する声が出ていると述べた。
トーマスグリーンフィールド氏は、同委員会について、ジェンダーの平等を推進し、女性の地位向上を図るための国連の主要な機関だとし、内部から弱体化されれば業務を行うことはできないと述べた。
イランは米国による決議案を「違法な要請」だとして非難し、国連における法の支配を弱体化させると述べた。
イランは45カ国が参加する同委員会について4月に選出され4年の任期を開始したばかりだった。