ロシア軍、来年早期に新たな大攻勢か ウクライナ大統領

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新年の早い時期にロシアが攻勢を仕掛けるとウクライナの大統領が予測した/Sergei Supinsky/AFP/Getty Images

新年の早い時期にロシアが攻勢を仕掛けるとウクライナの大統領が予測した/Sergei Supinsky/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は17日までに、ロシアが新年の早い時期にウクライナに対し新たな攻勢を仕掛けるとの見方を示した。

英誌エコノミストとの会見で述べた。ウクライナ軍のザルジニー総司令官もまた同誌との会見に応じ、同様の見解を表明。「ロシア軍は100%準備している」と断言した。

総司令官は、大規模な攻勢は「2月、せいぜい3月、まかり間違って1月末」に起きる可能性があると指摘。戦端はどの場所でも開かれるであろうとし、「プーチン(大統領)がまだ押さえていない領土の掌握を望んでいるドネツク州を含めたドンバス地方」に言及。「南部ではドニプロ市へ向かい、さらに首都キーウであるかもしれない」と予測した。

ゼレンスキー大統領は会見で、新たな攻勢があったとしてもウクライナが最終的な目標で妥協することはあり得ないと言明。この目標はロシアが一方的に併合したクリミア半島を含め1991年の独立時に保有していた国土を取り戻すことだと改めて強調した。

ロシアは最近、ウクライナ東部や南部の4州を強制併合した経緯を踏まえ、ウクライナ側に新たな現実の認知を要求していた。ゼレンスキー大統領はこの主張に関連し、ウクライナは妥協しないと明言した。

「ロシアが1991年時点の国境線まで撤退すれば外交手段の道はおそらく開ける」とし、プーチン大統領に触れ「彼だけがこれをなし得る」と述べた。

ウクライナ国民の約95%は領土での妥協を欲してはいないとも指摘。「問題は領土以上に深く、誰も戦争を始めた人間とは対話したくないのだ」と説いた。

その上で、ロシアから最近奪還した町などを訪れ、占領がいかに地元住民に変化を及ぼしたのかを目にしたのは「少々こわかった」とも明かした。「ロシアの政治宣伝が機能していることは認めなければならない」と述べた。

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