ロシアによるベラルーシの「吸収」、プーチン氏「関心ない」
(CNN) ロシアのプーチン大統領は19日、訪問先のベラルーシで同国のルカシェンコ大統領と共同記者会見を開き、ロシアがベラルーシを「吸収」する計画はないと述べた。
プーチン氏は記者からロシアがベラルーシの吸収を狙っているとのうわさがあるとの情報について問われると、「ロシアは誰も吸収することに関心はない。それは単純に、今日において賢明ではない」と述べた。
さらに「外側にいる恥知らずな批判者は、自分が話していることを理解していないか、故意にそうした話をして、そういった事が念頭にない人々を惑わせようとしている」と反論。「この問題は乗っ取りに当たらず、経済政策の連携だ」と強調した。
両首脳はこの記者会見で、軍事面や西側による制裁への対抗での両国間のさらなる協力を表明していた。
プーチン氏は「我々の統合プロセスを遅らせようという悪意のある人物による試みだ。影響力のある危険な競争相手を世界市場に入れないという目的しかない」とも語った。
米国務省のプライス報道官は、誰も吸収する意図はないとのプーチン氏の発言は「皮肉の極み」として受け取らざるを得ないと言及。「我々はプーチン氏のこうした発言を今回の戦争開始以降、そして開始数週間前から聞いてきた。ルカシェンコ政権が主権や独立をロシアに事実上譲っている状況も見ている」と指摘した。