ゼレンスキー氏の米議会演説、詳細を独占入手　２１日夜に実施予定

（ＣＮＮ） 訪米中のウクライナのゼレンスキー大統領が２１日夜に米連邦議会で予定している演説の詳しい内容が分かった。米国民に語りかけて共通の価値観について言及するとともに、米国民や与野党両党の議員に直接感謝の意を表明するものになるという。

複数の情報筋がＣＮＮに明らかにした。

情報筋は最も大きなニュースとして、ゼレンスキー氏はバイデン大統領に伝えた和平の枠組みについて言及し、和平実現に向けた何らかの首脳会談を今冬に開きたい考えを表明する見通しだと明らかにした。

ただ、ゼレンスキー氏はウクライナの防衛を続けるため、引き続き制裁や兵器、資金、司法面での支援を要請する見通し。一方で、米国に部隊派遣を要請したことはないとも強調する。

ゼレンスキー氏はまた、前日にウクライナ東部バフムートの前線を訪問したときの様子にも言及する。バフムートは今年５月から包囲されている。

クリスマスを前にバフムートで行われている戦いは、米国が第２次世界大戦のクリスマス期間中にナチス・ドイツと戦った「バルジの戦い」に似た様相を呈している。

ゼレンスキー氏が当時のフランクリン・ルーズベルト米大統領の言葉を引用する可能性もある。バフムートからの贈り物を連邦議会に持ってくるという。