ヘンリー王子、「身内からのリーク」を非難 出版前のインタビューで
(CNN) 英王室を離脱したヘンリー王子は回顧録「Spare(原題)」の出版を前にしたインタビューで、自身や妻メーガン妃に関する「極めて悪質でひどい」話が、王室内部からメディアにリークされてきたと主張した。
回顧録は10日発売。ヘンリー王子は8日、米CBSとのインタビューで、兄のウィリアム皇太子とはしばらく話をしていないことを明かす一方、和解できる時を待ち望んでいると述べた。
王子はこれに先立ち、英民放ITVとのインタビューでも、英メディアへの不満やウィリアム皇太子との関係、母ダイアナ元妃の死などに言及し、回顧録からの抜粋を紹介した。
その中で「何よりも悲しいこと」として、争いをあおろうとする大衆紙に自分の家族やその雇い人らが加担していることだと主張。身内の情報提供者が匿名でメディアに情報を流し、記者らは王子本人らに確認もせずにそのまま報道してきたと語った。
ダイアナ元妃がカメラマンに追われて交通事故死した時の衝撃を振り返り、「歴史は繰り返さないでほしい」「子どもたちに母や父のいない人生を送ってほしくない」と訴えた。
家族との間では過去6年間、問題を解決しようと会話や手紙、メールでつらい心境を伝えてきたが、「それは事実ではなく空想にすぎない」と言われ続けたという。
それでも家族を許せる可能性は「100%」あると述べ、「なぜなら父を取り戻したい、兄を取り戻したいから。今は互いを見失っている」と話した。
ヘンリー王子は回想録出版に向けて、米ABCが前日の9日に放送するインタビューに登場し、同日夜には生放送で30分間の特別番組に出演。10日の発売直後には、CBSの深夜番組にも出演する予定だ。