ローマ教皇、ウクライナ戦争を強く弾劾、「神への犯罪行為」
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は12日までに、ウクライナ戦争に触れ、「主や人類に対する犯罪行為である」との強い調子の言葉で弾劾(だんがい)し、早期の終結を改めて訴えた。
在バチカンの外交団に向けた演説で、人間の死去や破壊、民間インフラへの攻撃をもたらすウクライナ戦争のような紛争は神と人類への犯罪行為に例えられると主張。
「エネルギーや食料生産への悪影響が地域全体や欧州外にも及んでいることを踏まえれば私は今日、この無意味な紛争の即座の終結を新たに訴えるべく思いに駆られる」とした。食料生産の停滞の後遺症は特にアフリカや中東で目立つとした。
また、ウクライナ戦争が子ども、高齢者や身体障害者ら最も弱い立場にいる国民に突きつけている苦境にも言及。「家族の絆にぬぐいきれない痕跡を残している」とも嘆いた。