アフガニスタンに冬の寒波、78人死亡 タリバン発表
(CNN) アフガニスタンを実効支配するイスラム主義勢力タリバンは19日、国内を寒波が襲い、過去9日間で少なくとも78人が死亡したと明らかにした。タリバンが実権を握って以降、同国は人道上の危機にある。
タリバンの災害管理当局はCNNに対し、この数日で家畜7万7000匹以上が死んだとも述べた。
気温は先週末に零下28度にまで下がり、さらに寒くなる恐れがある。CNNの気象予報士によると、この時期としては平年を大幅に下回る気温で、北部で最も厳しい寒さが記録された。
国連人道問題調整事務所(UNOCHA)は18日、2100万人以上が食料や農業支援を緊急に必要としており、家畜の死は各家庭にさらなる危険を及ぼすとツイートした。
タリバンの実効支配以降、同国は経済的、人道的危機に見舞われている。
UNOCHAによると、人道支援機関は暖房や燃料費、暖かい衣服を市民に提供しているが、タリバンが支援団体の女性職員の活動を禁止したため、活動に著しい支障が生じているという。タリバン政権は女性の権利、自由、教育へのアクセスを著しく侵害している。
国連の昨年11月の報告書によると、アフガニスタン国民の半数は急性的な飢餓の状態にある。