飼育していたヤギを調理か、動物園の元責任者を告発 メキシコ
(CNN) メキシコ南部ゲレロ州の環境当局は3日までに、飼育している動物の一部を食肉目的で殺したとして動物園の元責任者を告発した。
州の環境省で野生動物担当責任者を務めるフェルナンド・ルイス氏は1月31日の記者会見で、チルパンシンゴにある動物園の記録について、昨年夏のピグミーゴートの飼育頭数が正確に伝えられていないと指摘。動物園の元責任者がそれらの一部を調理したと非難した。元責任者はこれを否定している。
ルイス氏によるとこの元責任者は、雌と雄が5頭ずついたピグミーゴートのうち雄4頭を大晦日(おおみそか)の夕食に使用。ピグミーゴートは当該の動物園内の施設で殺され、調理されたという。
ルイス氏はさらに、これらの料理を食べた人たちの健康もリスクに晒(さら)されただろうと指摘。ピグミーゴートが「人間の食用に適していない」ためだとした。
環境省は声明で、動物園に関するその他の管理上の矛盾も詳述した。それによると別件で、上記の元責任者はウシ4頭と動物園で使う資材や道具などを交換したが、牛の引き渡しについて規定された報告を行っていなかった。またそれらの資材や道具は、動物園の施設内で見つからなかったという。
元責任者は2月1日の記者会見で、全ての疑惑を虚偽だと否定。動物園の予算管理を巡る「汚い戦争」が起きていると主張した。
その上で、自身が動物園の責任者だった間にとった行動は全て合法だったと述べた。