ロシア軍、ウクライナの本を焼却か 東部の実効支配地域
(CNN) ロシア軍が、ウクライナ東部ルハンスク州の図書館や学校で、ウクライナの本を押収し、焼却しているとみられることがわかった。ウクライナの「国民抵抗センター」が明らかにした。
ルハンスク州は、ロシアが昨秋、違法に「併合」を発表した四つの州のうちのひとつ。ルハンスク州は現在、親ロシア派の分離主義者が実効支配しており、「ルガンスク人民共和国」を自称している。
国民抵抗センターは5日、ウェブサイトに投稿した声明で、ウクライナ東部の公共図書館や学校の蔵書から本が押収されたと述べた。ルハンスク州の一部地域では、ウクライナの文学作品が地元のボイラー室で大量に焼却された事例が記録されているという。
親ロシア派の教育省が、365項目のリストを行政機関と教育組織のトップに送付し、リストアップされた書籍を撤去するよう指示したという。
ウクライナ当局者によれば、占領地域の教育者に対しては、親ロシア派の発言に沿った教育を行うよう圧力がかけられている。