「ウクライナへの戦闘機供与、水面下で議論」 オランダ首相
(CNN) オランダのルッテ首相は9日、ウクライナへの戦闘機供与の議論は「水面下」で進行中だと述べた。自国が戦闘機を提供する可能性については明言を避けた。
欧州連合(EU)の首脳会議が同日、ベルギーの首都ブリュッセルで開かれ、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説して各国にさらなる軍事支援を求めた。
ルッテ氏は「戦闘機の供与が実現するかはなんとも言えない。だが議論は水面下で進行中だ。これは公に行えることではない」とCNN提携局RTLニュースに述べた。
オランダはウクライナへの戦闘機供与を検討する用意があると率先して表明している。先月ルッテ氏と共に記者会見したフランスのマクロン大統領は「原則としてあらゆる選択肢を検討する」と述べた。
ルッテ氏は「ノーとは言わない」とした上で「以前、その他の兵器システムについてもノーと言わなかった。この種のものの供与について、我々はいくぶん前向きにすらなっている」と語った。
同氏は北大西洋条約機構(NATO)とロシアの直接的な紛争を避ける「一線」が守られる限り、兵器の供与についてオランダに「タブーはない」との立場を繰り返した。
ゼレンスキー氏はブリュッセル滞在中に戦闘機の供与について協議するため数カ国の首脳と会談を行うと明らかにした。