次世代型戦車「パンター」供給でウクライナと協議、独企業
(CNN) ドイツの兵器製造企業「ラインメタルAG」は12日までに、最新技術を盛り込んだとする次世代型の戦車「パンター」の輸出についてウクライナ側と交渉を進めていることを明らかにした。
同社のパッペルガー最高経営責任者(CEO)が独経済紙「ハンデルスブラット」との会見で述べた。ウクライナは同社製の最先端の歩兵戦闘車両「リンクス」にも関心を示しているとした。
ただ、パンターであれリンクスであれ、ウクライナ側への最終的な引き渡しにはドイツ政府の承認が必要となる。
パッペルガー氏はウクライナへのパンターの提供は「15~18カ月」内に可能とし、製造はドイツあるいはハンガリーで進められるだろうともした。
欧州諸国はここに来てドイツ製の主力戦車「レオパルト」をウクライナへ差し向ける動きを加速しており、第1陣が今春、ウクライナに到着する見通し。レオパルトの製造元もラインメタルとなっている。
同社は昨年夏、パリで開かれた見本市でパンターを披露し、世界最強の戦車と宣伝もした。
まだ開発中の段階にあるものの、いずれは現在の最新型である「レオパルト2」の後継となる主力戦車として位置づけている。「将来の戦場で局面の打開を可能にする兵器」とその高性能を誇示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は最近、ブリュッセルでの欧州連合(EU)首脳会議に出席しての演説でウクライナの安全保障は欧州の安全保障と例え、ウクライナが最新型戦車を必要としていることを改めて主張していた。