トルコ・シリア地震、死者3万4000人超 シリア残虐行為捜査の幹部も犠牲に

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12日までにトルコとシリアで確認された死者は3万4179人に達した/Mehmet Kacmaz/Getty Images

12日までにトルコとシリアで確認された死者は3万4179人に達した/Mehmet Kacmaz/Getty Images

(CNN) トルコとシリアを6日に襲った大地震で、12日までに両国で確認された死者が3万4179人に達した。シリアの残虐行為について捜査していた非営利組織(NPO)の幹部も犠牲になった。

トルコ災害医療調整センター(SAKOM)は12日、今回の地震によるトルコ国内の死者が2万9605人に達したと発表した。

シリアの保健当局によると、同国では4574人の死亡が確認された。このうち3160人は北西部の反体制派支配地域で死亡、1414人は政府が掌握する地域で死亡した。

一方、シリア・アサド政権が関与したとされる戦争犯罪や人道に対する罪について捜査しているNPOの「国際正義説明責任委員会(CIJA)」は12日、同団体の捜査幹部が家族とともにトルコで死亡したことを明らかにした。

死亡したのはシリア西部ホムス県の犯罪捜査を担当していた同団体幹部のムスタファさん。妻と4人の子どもも全員が死亡した。

CIJAによると、ムスタファさんは弁護士の資格を持つ有能な国際犯罪捜査員で、シリア国内で膨大な量の証拠を発掘していた。過去12年間にわたり、ホムスの住民が狙撃・砲撃された事件を含め、シリア国民に対する残虐行為についての真実と正義の追求に向け、多大な貢献をしてきたとしている。

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