ウクライナ、ロシアによる村落奪取の主張に異議 東部バフムート近郊
(CNN) ウクライナの当局者は13日、東部の要衝バフムート近郊の村落を奪取したとするロシアの主張に異議を唱えた。
ウクライナ軍東部方面部隊のチェレバティ報道官はCNNの取材に答え、村落奪取に関するロシアの主張は「事実ではない」と指摘。「現地では戦闘が続いており、村落は現在も我が軍の支配下にある」と述べた。
またロシアは依然として主要な攻撃をバフムートに集中させているとし、「敵はバフムートの作戦区域で85回の攻撃を実施した。戦闘は33回行われた。バフムートの市街地での攻撃は25回、戦闘は19回となっている」と説明した。
チェレバティ氏によるとロシア軍はバフムートまでの経路を砲撃する能力を有するものの、ウクライナ側は対砲兵戦を展開してその縮小を図っている。武器や食料、装備、医薬品の補給は行えており、負傷兵を現地から退避させることもできているという。
ウクライナ国防省は13日、SNSのテレグラムへの投稿で、「バフムートを巡る戦闘は継続中だ」と述べた。
ロシア国防省は13日、同国の民間軍事会社「ワグネル」の主張を繰り返す形で、バフムート近郊の村落クラスナホラを奪取したとする声明を発表した。
クラスナホラはバフムートへ至る南北方向の主要道路の途中に位置する。すぐ近くの町ソレダルは、先月ロシア軍が掌握していた。