東部に記録的な砲撃、ロシア側は「消耗」 ウクライナ軍報道官
(CNN) ウクライナ軍東部管区の報道官は12日、ロシア軍がウクライナ東部に記録的な数の砲撃を続けていると述べた。
報道官はテレビ局とのインタビューで、東部ドネツク州リマンとルハンスク州方面への砲撃は連日、記録を更新していると報告。直近24時間で砲撃は424回、戦闘は23件に上ったと話した。
同報道官によれば、前線のうちリマンの南に位置する要衝バフムート方面が、引き続き主な標的となっている。前線沿いでは各種ロケット砲による攻撃が167回、部隊の衝突が41件に上り、ロシア軍が失った兵士は212人、負傷兵は315人に達した。
CNNは死傷者の人数を独自に確認できていない。
バフムート自体では48回の攻撃と、19件の衝突があったという。
ロシアはウクライナ軍の消耗を狙っているのかという質問に対し、同報道官は逆に「ウクライナ東部の防衛部隊は、敵が大規模攻撃を実行できないよう消耗させている」と主張。ロシア軍を疲弊させ、兵員や装備の損失を与えている結果として、ロシア軍側の戦闘の質や心理状態に明らかな影響が出ているとの認識を示した。
同報道官によれば、ウクライナ軍は現在、敵に決定的な打撃を与えてウクライナ領から追放するために、予備役動員の準備を進めている。