鉱山作業員2人死亡、足元の地面崩れ転落 オーストラリア
豪ブリスベン(CNN) オーストラリア東部クイーンズランド州の鉱山で、作業員2人が足元にできた空洞にのみ込まれ、約15メートルの高さから転落して死亡した。鉱山会社のペレンティが16日に発表した。
死亡した2人は15日、同州内陸部クロンカリー近郊にある亜鉛鉱山の地下約125メートルの地点で作業をしていたところ、足元が崩れてできた空洞に車両ごと転落した。
この空洞には、掘削機械を操作していたもう1人の作業員ものみ込まれたが、この作業員はその日のうちに救助され、軽傷で済んだ。
岩や地面を掘削しながらの捜索救助活動は夜を徹して続けられた。救助隊はカメラを搭載したドローンを空洞の中に飛ばし、スキャン技術やビデオ映像を使って2人が運転していたと思われる車両を捜索。16日には下部からの到達を試みる作業に着手していた。
ペレンティのマーク・ノーウェル社長兼最高経営責任者(CEO)は16日、死亡した2人の遺族に哀悼の意を表した。
2人の死亡が確認される以前、クロンカリーのグレッグ・キャンベル市長は、今回の事故に住民は衝撃を受けていると語っていた。クロンカリーの人口は約3600人。住民の多くは鉱山で働いていたり、鉱山で働く知人がいる。
キャンベル市長は、「同鉱山は比較的新しく、重大事故が起きたのは、私が知る限りでは初めてだ」「何世代もの間に鉱山ははるかに安全性が高まり、これほど深刻な事態を耳にするのは極めてまれになった」と語った。
死亡した作業員はペレンティの子会社の従業員で、鉱山会社MMGの運営する鉱山で働いていた。