タイ警察、韓国人になりすました麻薬密売容疑者を逮捕 整形手術繰り返し
タイ・バンコク(CNN) タイ警察は首都バンコク近郊のマンションで、韓国人になりすましていた麻薬密売の容疑者を逮捕した。
警察は23日、「ジミン・ソン」と名乗る韓国人の男を逮捕したと発表した。だが24日の発表によると、男はバンコクに住むタイ人のサハラト・サワンジェン容疑者(25)と判明した。名前と髪型を変えて整形手術を繰り返し、韓国人を装っていたという。
警察が公開した過去と現在の写真は、まったく別人に見える。
サワンジェン容疑者は合成麻薬MDMA(通称エクスタシー)の粉末2500グラムあまりと錠剤290錠を密輸し、バンコク市内や近郊に広めたとして、昨年から手配されていた。その後、姿を消したと思われたが、警察は韓国人の密売人がいるという情報から本人にたどり着いた。
同容疑者は、危険な「第1類」の薬物をタイに輸入し、違法に流通させた疑い。いずれも有罪となれば最大で終身刑を言い渡される。
警察の強制捜査で身柄を拘束された際の容疑者の様子23日、バンコク/Handout/Royal Thai Police
調べに対して、発信元の追跡が困難なネット空間「ダークウェブ」で麻薬を入手し、暗号資産「ビットコイン」で取引していたと供述した。韓国語はほとんど分からないが、タイの生活に飽きて韓国で暮らしたかったなどと話している。