タイ海軍艦沈没 6人死亡、23人不明 救命胴衣の不足も
タイ・バンコク(CNN) タイ海軍は20日、19日未明に沈没した艦船「スコタイ」の乗員のうち6人の死亡が確認され、23人が依然として行方不明になっていることを明らかにした。
総司令官が記者会見で語ったところによると、20日までに76人が救助された。
当日は海軍創設者への表敬行事に参加するため、乗員が105人と通常より30人多く、救命胴衣が不足していたという。
乗員らはこの問題を認識していて、救命胴衣のない者は船内に搭載されていたり、救助ヘリから投下されたりしたゴムボートで脱出を試みた。
救命胴衣を着けていなかった30人のうち、18人が救助され、12人が行方不明になっているという。
総司令官は、救命胴衣の有無は生存確率に影響していないと主張した。
艦船は建造後40年近くたっていたことから、外洋に出られる状態ではなかった可能性を指摘する声もあるが、総司令官はこれを否定。近年何度か改修されていたと説明している。