タイ保育施設の襲撃事件、死者36人に 子ども24人含む
バンコク(CNN) タイ北東部の保育施設で6日に発生した襲撃事件の死者が少なくとも36人となった。死者には少なくとも24人の子どもが含まれる。この種の事件としてはタイで過去最悪の犠牲者数とみられている。
当局は事件直後に容疑者の捜索を開始、タイ警察の中央捜査本部(CIB)は襲撃犯を元警察官のパンヤ・カムラブ容疑者(34)と特定した。警察によると、パンヤ容疑者は今年、薬物所持での訴追を理由に停職処分を受けていた。7日には裁判で評決を受ける予定だった。
犠牲者の中にはパンヤ容疑者の妻と義理の息子が含まれる。パンヤ容疑者は妻子を殺害した後に自殺した。
2歳の息子は襲撃された保育施設に通っていた。地元警察によると、事件当時は施設にいなかったという。
警察の広報担当者によると、パンヤ容疑者は保育施設に息子を探しに来たが見つからず、人を撃ったり刺したりし始めた。その後、子ども24人が一緒に眠る部屋への侵入に成功し、1人を除く全員を殺害したという。凶器には刃物も使い、子どもやスタッフを刺したとしている。
施設の先生の1人は地元メディアに対し、襲撃犯が施設に来たのは正午ごろで、当時他に2人のスタッフが昼食を取っていたと説明。「突然爆竹のような音がして振り返ると、2人が床に崩れていた」「男は腰から別の銃を引き抜いた。まさか子どもたちも殺すとは思わなかった」と語った。容疑者は2丁目の銃と刃物を所持し、刃物で妊娠8カ月の先生を刺したという。