バフムートでの兵士死亡数、ロシアがウクライナの5倍か NATO推計
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)の諜報(ちょうほう)部門の推計によれば、ウクライナ東部バフムートの戦闘で死亡した兵士の人数は、ウクライナ兵1人に対してロシア兵は少なくとも5人に上ることがわかった。当局者がCNNに明らかにした。
当局者は、この諜報に関する議論は許されていないとして匿名を求めた。5対1という数字はあくまで諜報に基づいた推計だとしている。
有利な割合ではあるものの、ウクライナ側はバフムート防衛で大きな損失を被っている。
ウクライナ当局者は、ロシア軍がバフムートを奪取しようとする際、ロシア側に大きな損害を与えていると繰り返し表明している。
ウクライナ陸軍トップのシルスキー司令官は5日、バフムート訪問後、「我々の守備隊は敵に大きな損害を与え、大量の車両を破壊し、ワグネルの最良の突撃部隊に戦闘を強制し、敵の攻撃力を削った」と述べた。
米シンクタンクの戦争研究所(ISW)は、ロシア軍がバフムートを攻略しようとしたことで追加攻勢に出る能力が大きく損なわれたとの見方を示した。ISWによれば、ロシア軍は今後の攻勢作戦の継続に数カ月間は苦慮する可能性が高く、ウクライナが主導権を握る機会が生まれたという。